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ヘルメットの写真撮影のやり方

スポーツ自転車用のヘルメットです。
日本製のKABUTOというメーカーのizanagiという名のヘルメットです。

今回は周りから1灯少しずつ動かしながら撮影して商品の見え方を見てみましょう。
まずは左横からライトを入れます。

少し上に動かします。

ロゴに反射しました。
かなり造形的なヘルメットで曲線ではなくて角を使い構成しているので、明暗の差で面を表現できます。
1灯だけで見てみると製品の形が非常によくわかります。



徐々に後ろに動かしました。
今の一連の動きでどの面をどこから光をあてると面を出すことができるか把握しました。
実際に多灯ライティングでライティングしてみましょう。
写真二つ前のライト位置と手前からの2灯から作っていきます。

次は右から3灯目を入れます。

ヘルメットのヘッド部分のシルバーが明るくなりました。
次は右斜め後ろからライトを入れてみましょう。

天頂部分の空気穴の周辺の造形が浮き出ました。
ここまでで5個のライトを使いました。
次は後ろの文字部分の表現です。

少しまっすぐ当てすぎたようで文字が反射して見えずらくなってしまいました。
少し軸をずらして それとは別にkabutoのブランド名の上の黒くつ潰れている部分にもライトを当ててみましょう。

後部のAIRの文字も見えるようになり kabutoのロゴの上もハイライトが入ってメリハリがつきました。
切り抜いて色調整とコントラストの調整をして完成です。

いかがでしょうか。結局 7灯のライトを様々なところからあてて面の表現をしました。
そうすることによって部分部分の反射や明るさのコントロールを容易にします。
真横と正面も撮影しました。


使用機材はPHASEONE IQ380 Makro-Planar T* 4/120
撮影していて気がついたのですがよく見ると反射の加減によってコートしてある下に文様(麻の葉のデザインらしいです)がうっすら見えました。
次回はこれを見えるように撮影します。

十四代今右衛門様の有田焼の撮影

7年ほど前から今右衛門東京店様の催事告知用のDMの撮影を承っております。
江戸時代から受け継がれている有田焼のしっとりとした中で色彩豊かな磁器の撮影はあまり強引な強いライトではなく バウンスされた柔らかい光で表現します。
言ってみればお天気の良いお昼頃に北向きの窓から入る障子越しのフワッとした光でしょうか。
ただし柔らかい光ですと色彩が抑えられてしまいます。
そこは微妙なトーンコントロールで派手すぎないように色調整しています。
2020年11月7日から15日まで 「お酒を楽しむうつわ展」を東京南青山のお店で開催しております。

これまで撮影いたしました作品です。





シャワーヘッドの撮影(クロムメッキの撮影)

シャワーヘッドの撮影例です。
生活用品の中で時々撮影のご依頼のある商品です。
白い色のものもありますが最近はピカピカに鏡面のように光っているクロムメッキのものが多いです。

撮影すると下記のような感じです。

それではどのようにライティングを組み立てたか説明しましょう。
まずはカメラの右からライトを入れてみましょう。ディフューザー越しに2灯入れます。
シャワーヘッドの首のところと持ち手のところの表現をするためです。
商品より少し後ろと手前斜めからです。
2灯を少しずつ動かしてどのように反射するかみてみましょう。
首と持ち手の部分のグラデーションの変化を見てください。
少しずつ変化しているのがわかりますか。
最良のバランスを探します。



首に滑らかなハイライトが入り持ち手にも上手にグラデーションが入りました。
次に左からライトを当ててみましょう。
右のライトはわかりやすいように一旦消します。


カメラと商品の斜め左にライトを置きましたがヘッドに対してまっすぐに光があたり水の出口の突起感が全然出ていません。質感が出ていないのです。
こちらからではない方がいいですねライトを斜め後ろからにしましょう。


後ろから徐々に前に動かしてみました。質感が出てきました。
質感を出すためには正面からのライトではいけません。
前にもご説明しまいたが影がいきていないと質感は出ないのです。
反対からライトを置くことによりヘッドのツヤ感も 持ち手とボタン部分の丸みも表現できました。

それでは先ほどの右のライトと一緒につけてみましょう。
全てつけると光が周りバランスが崩れるのでストロボの出力で調整します。
背景にも1灯入れました。

切り抜いて黒い背景にはめ込みました。

いかがでしょうか。
反射したものも丁寧に撮影します。
ぜひご連絡ください。

緊急事態宣言に伴うビデオ会議システム利用の撮影についてです。

4月7日から緊急事態宣言が発令されてから、お話のあった撮影で延期になったものもあります。
その中でもやはり撮影しなくてはならないものもあり、送っていただいてのリモート撮影を実施しております。

 コロナ前は通常撮影数の少ないものなどはリモート撮影をご利用いただいて、撮影数の多いものやイメージ撮影などは立ち会っていただいての撮影をご利用いただくことが多かったです。

ただリモート撮影は撮影画像をpdfにしてお客様のメールにお送りしてご確認いただくという手順で カット数が多かったりライティングの違う商品があると再撮影の時にライトの組み換えが発生して効率が悪い面もありました。

今回初めての試みですが先週の撮影で ビデオ会議システムを取り入れて撮影を行いました。
お客様の会社での推奨会議システムで 弊社撮影時に使用しているモニター画面を共有して撮影をしました。
 
画面は共有ですのでリアルタイムでの撮影確認が可能で、立会い撮影とほぼ変わらず効率的に撮影ができました。
ただし弊社のモニターはモニターキャリブレーションを合わせてありますが お客様の見ているノートパソコンの液晶モニター環境では色や明暗が個々によりあっていなかったりするので、色や明るさの確認はこちらに任せていただくしかないようです。

それにしても今回どちらの企業様も必要に迫られてリモートワークを実践していますが今後はこのようなやり方ももうひとつの選択肢として普通に行われるようになるでしょうね。
実は今日も午後からビデオ会議システムを使っての撮影です。
早く収束することを願うばかりです。

コロナウイルスの影響

本日 緊急事態宣言が発令されるようです。
自転車で通勤しておりますが都心は人がとっても少なくてみなさん意識しているのだなと思いました。

3月中はそれほどの影響を受けることはありませんでしたが4月に入り仕事が止まってしまったように感じます。
この時期は毎年集合写真の撮影があるのですが 大手企業の入社式 私立の小中高校の入学式も延期になりました。
そういう私の娘も今年中学一年生 入学式は無しになりました。
ただ商品撮影のご依頼に関してはいただいており ある大手企業様はテレワークに入り立会い撮影無しでネットによる確認撮影を行っております。
スタジオは営業しておりますのでぜひご連絡ください。

GWまでは我慢するしかありません。
みなさん頑張りましょう。

アマゾン用商品撮影

通販サイトのアマゾンに載せるための撮影はよくご依頼いただいております。
ある事務機器メーカー様はシュレッダーやラミネート機などの撮影で14時から16時まで2時間撮影で20カットほど撮影いたします。
撮影を立ち会っていただいてテンポよく撮影すれば費用対効果抜群です。
撮影料金は¥39,500税別 アマゾン用に背景を白くして納品いたします。(パスつけのみでも対応いたします)
その場合は切り抜き料金として1点¥500税別です。(複雑なものは別途お見積もりです。)
もちろん延長しても大丈夫です。その場合は20分¥5,000税別です。
時間制だとゆっくりカメラマンが撮影をしてギャラを高くするなんてことをネットで
どこかの方が言ってましたがそんなことをしたらリピーターになってもらえません。
次につながるからこそ利益になるわけで、安心してお任せください。




立ち会っていただいて売れる写真を効率よく撮影します。

商品立会いスタジオ撮影の詳細はこちら

包丁の撮影の仕方(3)商品撮影 反射するものの撮影

商品撮影の仕方
2/19のコラムでご紹介いたしました包丁の写真はドイツのフランクフルトで2月7日から行われた展示会アンビエンテ2020で貝印様のブースの壁に飾られました。
貝印様の許可をいただき展示風景を掲載させていただきました。

包丁の撮影の仕方(1)商品撮影 反射するものの撮影
包丁の撮影の仕方(2)商品撮影 反射するものの撮影

包丁の撮影の仕方(2)商品撮影 反射するものの撮影

商品撮影の仕方
包丁の撮影作例です。
貝印様 旬shunシリーズでプロの料理人向けの包丁です。

包丁の撮影の仕方 商品の撮影 反射するものの撮影

商品撮影の仕方
包丁の撮影の仕方の解説です。
金属の反射があり非常に難しい撮影対象です。
今回撮影対象に選んだ包丁はダマスカス包丁と呼ばれる文様が入っている包丁です。
何層にも鋼を重ねて鋳造した包丁で錆びにくくよく切れる包丁です。
余談ですが先日両国の日本刀博物館で日本刀を見たときうっすらですが同じような文様が見られました。
これも何層にも鋼を重ねて鋳造しているので同じような文様が見られるのでしょう。

撮影するのはこちらの包丁 安田刃物の源虎徹 剣型の洋包丁です、

それでは撮影です。
正面の撮影です。
カメラは正面におきますが本当に正面におくとカメラが刃に写ってしまいますので写らないギリギリ下目から撮影しています。
長いレンズ(望遠系の商品撮影用のレンズ)で少し離れて撮影しているので包丁は正面に見えています。
それと斜めに対角線に写している理由は横長のものを切り抜き用で使う場合真横に置くより斜めに置いた方が少しでも解像度を大きく使えるためです。
このカメラは2200万画素のカメラでこのままですと60Mbtの大きさです。
しかし切り抜いてしまうと3分の1以下の大きさになってしまう。
対角線に置いて少しでも画素を多く使うというそういう理由です。

それでは最初にライトを1灯だけあててみてどのように変化するかみてみましょう。左からライトを動かしてみましょう。




ライトのあたり方で文様が変化することがわかります。
明るいところから暗くなる所にかけてが一番きれいにみられます。
これはライトの中心が明るく周りに行くに従って徐々に暗くなりますよね。
その明るさがグラデーションになっているところが包丁に反射して質感を出すのです。
ライトを少し上にあげてみましょう。

刃先に近い模様のない部分からライトが外れてシャドウになりました。
カッコ良く表現されていますが所詮ライトがひとつだけのライティングです。
ライトを組んでいきましょう。

最初に刃先を光らせましょう。
そうすることによって硬質感を際立たせます。
カメラから見る角度から刃が反射する位置に探します。

綺麗に入りました。
それと同時に峰にもライトがはいっています。文様が綺麗です。

次はハンドル(柄)の撮影です。
先ほどの刃へのライトは消します。
柄の上部にハイライトを入れましょう。

きれいにラインが入りましたがその光が刃に回ってしまいました。
ここでは気にしません最後に調整しましょう。
次は柄尻にハイライトを入れます。

良い感じです。
次は絵の下部 カーブのついている所の表現です。

きれいにグラデーションが出てカーブが表現できました。
それと同時に上部のハイライトを調整して柄の平らな部分まで光が回るよう調整しました。
木の質感が出ました。
それでは最初に刃にあてていたライトをつけてみましょう。

ライトを全部つけたために光が回ってしまい上部の文様が見えにくくなってしまっています。
白い紙を刃先の下に入れましたがこれは切り抜く時に刃のふちに不必要に黒く残らないようにするためです。
少しライトを動かし調整します。

余計見えなくなりました。
ライトの明るいところがあたってしまったようです。
ストロボの出力を下げてみましょう。

文様は見えてきましたがコントラストが弱いです。
ライトの位置を上に動かしましょう。

とってもよくなりました。
いろいろ動かしたら柄の部分のハイライトが見えていません。
調整します。

とってもよくなりました。
切り抜きをして完成です。

本来包丁はや金属質感のものはハイライトを強調してその中にシャドウを入れて質感を出します。
今回の包丁は 文様を出すためにシャドウが多めに入れてグラデーションを生かして撮影しました。
微妙な光の強弱で質感が変わり非常に難しい撮影対象です。